FC2ブログ

39. どうせしんどいなら 【就活おみくじ】

スライド39


 過労死を招いてしまう程の追い詰められ方に対してはどのような正当化も受け入れられません。本来動物は過剰なストレスからは逃れようとするものですが、唯一人間だけが未来の結果(成功や勝利)を信じ自分を目標に縛り付けます。だからこそ「偉業」を達成できる人もいますがその裾野はうつ病になった人や自死の人がたくさん折り重なっているように思えます。

 ただ、命と引き換えにするほどでないにしてもストレスフリーな仕事などというものはありません。朝は活力に満ちている人でも一日懸命に働けば夜にはかなり疲れてきます。周りの期待に応えようとする、上司の叱責にあわないように神経をすり減らす。でも同じ疲れるならば人にあれこれ言われて振り回されるのではなく、自分でこうしようと決めてそれに向けて活動する方が良いでしょう。「人に言われてする」場合、上手くいかない時には人のせいにしがちです。他責的な考え方は自分を正当化しやすく結果として成長を妨げます。失敗すれば責任は自分で負わなくてはなりませんが、原因を考えて再挑戦すれば成長できます。

 一方で、指示する側に能力の限界があって現場が混乱することもあります。その場合はどうするのが良いでしょうか。やっぱり他責にする?でも指示側から見えていない問題に気づいていたら?余計なことを言えば面倒なことになる?先輩や上司が常に優秀とは限りません。(そうであったら誰も苦労などしないでしょう。)しんどいと思っても上に対し自分の見解と(ここが大切ですが)提案をしてみて下さい。こうした場合、上への質問から入っていくと良いようです。「〇〇さん、なぜあれはこうなっているんですか?」その答えが自分の予想通りだったら、「だったら、こうしてはどうでしょうか?」と提案する。却下されてがっかりするかも知れませんが、愚痴を言うだけよりもずっとましです。仕事はどのみちしんどいものなのですから。

スポンサーサイト

38. 雪の結晶 【就活おみくじ】

スライド38

 雪の結晶写真を見たことがありますか?結晶の成分はただの水です。そしてほんの小さな空中の塵、それだけです。それだけなのに複雑な幾何学模様ができあがります。まるで芸術家が作ったように美しい。「汗と努力の結晶」、のように結晶という言葉を比喩的に使うことがあります。そこには「洗練された」や「大切な」のニュアンスが含まれます。時間をかけて作り上げた、という意味も読み取れます。日本の武道や茶道では「型」を重視しますが、結晶と型には共通点を感じます。無駄な動作のない、機能美のようなものを。
 仕事の中でも長い間の努力によって結晶のような型ができあがります。職人の「技」も結晶と言っていいでしょう。自分らしい仕事のスタイルや型をなすものの核になっているものの一つにその人の価値観があります。「世の中は全て競争だ」、とか「人の心が一番大事」とか、或いは「子供のためならどんなことにも耐えられる」、とか価値観は人様々です。
 浦沢直樹の漫画「プルートウ」は手塚治虫の「鉄腕アトム」へのオマージュとして描かれた素晴らしい作品ですがその「プルートウ」で描かれるアトムの誕生秘話を読んでこれも「結晶の核」だと思いました。科学技術の粋を集めて政府が威信をかけてアトムを作ります。世界中の最先端の知識、あらゆる情報、人間的な良識、感情などを電子頭脳に入力します。そしてアトムを起動させようとしますが何故か目覚めません。設計通りに作ったはずなのに、何故なんだと科学者たちは頭を抱えます。そこへ謎の科学者(天馬博士)がやってきて自分に任せろ、と言って関係者を追い出します。そしてついに天馬博士の力によってアトムは目を覚まします。天馬博士はたいしたことはしていない、アトムの脳の中に「かたより」を作っただけだ、と説明します。「かたより」を核として知識、情報、感情がお互いに繋がりあって脳が活動を始めた、というお話です。
 キャリアカウンセリングの用語では「キャリアアンカー」と呼んでいます。「アンカー」とは船の錨(いかり)のことです。世の中に流されないために自分の位置を確保するための能力とか価値観のようなものです。自分は何を大事にして仕事をするのか、時には振返ってみるのも良いでしょう。

【書評】20. 佐々涼子 「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」 早川書房

紙つなげ!

 目次:石巻工場壊滅・生き延びた者たち・リーダーの決断・8号を回せ・たすきをつなぐ・野球部の運命・居酒屋店主の証言・紙つなげ!・おお、石巻
 著書:佐々涼子 1968年生まれ。ノンフィクションライター。2012年「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で第10回集英社・開高健ノンフィクション賞を受賞。

 本書の表紙写真がとても印象的です。震災の約一年半後に全長100メートル以上ある巨大な製紙機械の前で撮影されたものです。工場の再稼働のために全力で働いてきた日本製紙の社員達がポーズを取っています。惹かれたのは社員達の表情です。小さくしか写っていませんが一人ひとりの顔は自信に満ち誇らしげです。でも笑顔ではない。それはこの人達が一年半の間、非常に厳しい生活の中で仕事を続けてきたからでしょう。。
 2011年以降、個人的に東日本の震災復興に関心を持ち宮城県・福島県・岩手県を何度か訪れてきました。今年は石巻市に行ったのがきっかけで本書を手に取りました。2年前には同じタイトルでTVドラマも作られています。
 人はいかに困難な状況に面しても仲間がいれば乗り越えられるのだという教えを本書から読み取ることができました。そして復活のためには明確な目標を持つことと強い帰属意識が必要だということも学べました

 物語は震災当日から始まりめちゃめちゃに破壊された工場への絶望感、人力による泥や瓦礫の片づけを経て一台目の再稼働、社会人野球部の存続問題、世界最大級のN6マシンの復活までが描かれています。約千三百人が働き一辺が一キロもある巨大な工場の周辺に住む一千世帯以上もの家族までもが3.11によって大きく人生を狂わされました。著者の佐々涼子さんの筆力は素晴らしく、読む人に感動を与えてくれます。彼女のインタビューを受けたたくさんの社員や家族達が登場します。内定して来月入社予定だった野球部の新人から企業トップの社長、工場長までそれぞれが当時の思いを正直に語っています。一番印象に残ったのは震災後半年で再稼働させた8号機の責任者、佐藤憲明さんの言葉です。初稼働させた日を振り返り、身内も住宅も大変な被害を受け二度と経験したくないと述べた後、ひとつだけ感謝していることがある、「それは、当たり前に紙を作ることが、こんなにうれしいものだったのかと教えてくれたことです」と結びます。

 今の職場で人間関係や顧客からの無理難題に苦しみ、「もうこんな仕事辞めたい」と思っている人は少なくないと思いますが、仕事がなくなる、生活の基盤を失うような経験をした人たちのことを思えば、「辞めます」と言う前にやるべきことは一杯あるはずです。本書を読むと人間の忍耐力やお互いを思いやる心がいかに困難な状況を変えていく力を持っているかが良く分かります。
 尚、本書には被災地の生々しい話が描かれています。知りたくないような事実や描写も多く含まれています。夜通し助けを求める暗闇からの叫び声、亡くなった人を工場で発見する、或いは押し込み強盗などの事件も出てきます。現実を見聞きするのが辛いからとこれまでニュースや新聞、TVの特番など見ないようにしてきた人には相当ショックを感じるでしょう。でもそれこそがノンフィクションなのです。

37. 自分を発見する 【就活おみくじ】

スライド37

 ビデオで撮った自分の姿を見ると何だか変な感じがします。顔は自分の顔だから間違いないけれどからだ全体や動き、話し方をビデオで見ると自分なのに自分でないような気がしませんか。人が五感から得る情報の8割以上が目から入るものと言われています。でも見ることができるのは自分以外です。人と人を比べる時は客観的に、冷静に優劣を把握できるのに自分を人と比べるのは誰もが苦手としています。実際以上に自分が人より劣っていると感じたり、逆に結果は負けだったのに判定の方がが間違っていると怒ったり。わかっているようで実はよくわかっていないのが自分自身のことです。
 それまで気づかなかった自分の特徴、長所短所をある日突然発見することもあります。その多くは周りの人から自分について評価をもらった時です。「○○さん、凄いねそんなことできるんだ」と言われて初めて自分の能力に気がつく。或いは逆に自分では上手と思っていたのに先生からダメ出しされて恥ずかしい思いをすることも。周りの人の評価は自分を映す鏡です。でもたった一回良いとか悪いとか言われただけでそれが絶対だと思わないでください。別の人からも同じことを言われたり、同じ人から度々言われたり、そういう中でだんだんと自分のことが分かってきます。そのうちにお世辞と本当の評価の違いもわかってくるでしょう。それが自己理解です。
  他人の評価など気にせずに自分の思うままにやる、という生き方もあると思います。でもせっかく周りに人がいるのだから自己理解の手伝いをしてもらうのもいいのでは。

プロフィール
ようこそいらっしゃいました。 キャリアカウンセラーのマニーです。 このサイトでは主に「働くこと」について色々な観点から考えたいと思います。ご意見お待ちしています。

マニー

Author:マニー
今西穂高
埼玉県在住

Counter
リンク
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR