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25 ひよっこのキャリア&ライフ 第二十五週 大好き

キャリアカウンセラーの観点でNHKの朝ドラ「ひよっこ」についてブログを書いています。ドラマを通じて「はたらくこと」について考え、投稿しています。先週はみね子と秀の恋話が中心でしたから、働くことについての話題が見つかりませんでした。そこで省吾の妻だった「せつ子」が何故若くして死んだのか、を考えてみます。


 第72回のシーンに省吾が娘の由香の家出の背景にせつ子の死がある、と話しています。由香が10歳の時、突然倒れてあっという間に死んでしまった、と言います。戦災で焼失した鈴ふり亭を立て直ししている時期で、鈴子と省吾、そしてせつ子が猛烈に働いていた頃でした。「無理がたたったんだろうな」と省吾が言っているところから、子育てに加えて長時間働いていたことが伺えます。
せつ子は、調理ではなくホール係ではなかったかと想像します。そう考えると、みね子も健康の危険に晒されていることになります。

 第63回の中で鈴ふり亭のタイムスケジュールが紹介されていました。それによると、朝7時30分出社で10時に賄い昼食して休憩(労働2時間30分)、昼の部が開店11時閉店15時(労働4時間)、夜の部が開店17時で閉店21時、片づけ22時で終業(労働5時間)です。合計一日11時間30分の労働です。週6日勤務なので週69時間の労働。当時の労働基準の週44時間を25時間超過しています。4週間、約1か月で100時間の残業です。この月100時間の残業は労働法改正の議論の的になっている過労死ラインです。最近も有名な広告代理店の社員の過労死が企業に有罪判決が出ました。因みに昭和22年の労働基準法制定時には上限が週48時間でしたが、平成6年には週40時間になりました。また東京都の統計情報によると昭和42年の平均月間実労働時間は食品製造業で194.4時間だったようで、鈴ふり亭の4週間276時間は約80時間オーバーです。

 以上のことから考えるとせつ子が急死したのは過労死の疑いがあります。これは労働基準監督署の指導で救えなかったのでしょうか。みね子の父、谷田部実の建設現場を思い出してみると当時の労働環境はどこもひどかったように感じます。ただし、ここはグレーな部分ですが鈴ふり亭の立ち上げ時は鈴子と省吾、妻のせつ子でしたから、この3人は従業員ではなく「家族経営の経営者」だった可能性が高く、そうなると労働基準法の保護下にはなかったのかもしれません。

 ついでですがみね子の月給は1万円でした。ひと月4週間で計算すると276時間の労働ですから時給36.2円です。驚きました。当時の首都圏の商業系の労働者の時給が160円位のようなので、みね子はその4分の1しか貰えていません。私の計算違いかも知れませんが、もし正しければ二食の賄い飯がついていたにしても可哀そう過ぎますね。「ひよっこ2」がもしあるならば、みね子達のために是非鈴ふり亭の労働環境を良くして貰いたいものです。

先週のあらすじはこちら。
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/25/

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24 ひよっこのキャリア&ライフ 第二十四週 真っ赤なハートを君に

 キャリアカウンセラーの観点でNHKの朝ドラ「ひよっこ」についてブログを書いています。ドラマを通じて「はたらくこと」について考え、投稿しています。先週はみね子と秀に心ときめく機会が訪れました。と言っても二人の恋愛関係ではなく(それもあるのでしょうが)みね子は鈴子から、秀は省吾から新しい仕事を与えられるシーンのことです。新人だったみね子、料理人見習いだった秀も仕事に慣れてきました。ミスは少なくなりますが仕事への緊張感を感じない「中だるみ」状態になる恐れが出てきます。
 それを知っていたのかどうかわかりませんが、鈴子はみね子に新しい制服を考えるよう指示します。省吾は秀に新しいメニューを考えるようにと言います。みね子と秀の表情を見るとまず驚き、次に喜び、最後によーし!とはりきっていました。

 普段の仕事とは違うことをやるように上司から言われた時、あなたはどんな反応をしますか?「えー面倒くさいなぁ」、「なんで私が?」、「びっくり、でも嬉しい」、「え、自分にそんなことできるだろうか?」等々、人それぞれでしょう。
 新しい役割を与えられるのは成長の機会を貰うことです。人間の能力は訓練によって徐々に高まっていきます。一度に高いレベルに飛び移ることは誰にでも難しいことです。仕事は一つずつ覚えて行くしかありません。面倒くさくて疲れる過程ですが、知らなかった事がわかり、できなかったことができるようになることは素晴らしいことだと、そう考えるような習慣を身につけられると成長が確実になります。
 むしろずっとずっと、全く同じことを繰り返すことだけを求められる方が苦痛を生じるはずです。以前何かで読んだ話ですが、囚人に与える罰の中で、バケツの水を空のバケツへ移し、その水をまた元のバケツに戻すことをひたすら繰り返させることが一番酷い罰だとのことです。そう考えると新たな課題を出してくれた先輩や上司に対しては感謝しても良いのかもしれません。ただし全体の仕事量が増えない前提での話ですが。

先週のあらすじはこちら。
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/24/

23 ひよっこのキャリア&ライフ 第二十三週 乙女たちに花束を

 キャリアカウンセラーの観点でNHKの朝ドラ「ひよっこ」についてブログを書いています。先週はみね子が大活躍でした。クールな早苗さんが「みね子、最近変わったね」と言うほどに周りに積極的に働きかけて次々に問題を解決していました。富さんと出かけたい鈴子に大丈夫です請け合い、その足でへそ曲がりな由香を連れてきてお店を手伝わせ、さらに世津子を張り込み中の取材陣から救い出してあかね荘に住まわせます。RIASEC職業分類のSタイプ(社会的)が全開!の感があります。Sタイプの特徴は「気働き」です。周りを見て助けが必要な人には自分から話しかけて支援します。

 今週はRIASEC(リアセック)分類の最後のタイプC(Conventional:慣習的領域)について書きます。これで全6タイプ出そろいました。

先週のあらすじはこちら。
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/23/

 タイプC(Conventional:慣習的領域)の職業に就いている人が大切にする価値観は「ルール重視」や「繰返しや継続する力」と言えるでしょう。代表的な職種は会社の事務員や自治体の職員です。これに専門性が加わると経理職や法務部門で働く人で、その頂点は会計事務所の税理士や法律事務所の弁護士です。堅実な銀行員や精密なソフトウェアを作るプログラマーもこのタイプに入ります。このタイプCの真逆はタイプA(芸術的)です。タイプCが重視するルールを破ることで人目を引き、新しいものを創造します。
余談ですがデータ入力の仕事(タイプC)は今では非常に少なくなりました。以前はお客様が手書きした帳票を見て社員が手入力していました。今はスマホで会員登録や買い物をする人も多いと思いますが、お客としてお金を払った上にデータまでして会社に人件費の削減で貢献しているわけです。まあ、その分安い商品が手に入るから利得はあるわけですが。

 さて「ひよっこ」の中で自分の中に基準(ルール)があって、白黒はっきりともの言う人物(タイプC)と言えば、オフィスレディーの早苗です。会社での詳しい役割は不明ですが、言動からは経理事務か給与計算のようにルールに従って淡々と職務をこなすイメージがあります。もしかすると事務員の頂点と言える役員秘書なのかもしれません。
 あとは強いて言えば鈴ふり亭の高子さんですが、本来はみね子と同じホール係なのでタイプSのはずです。けれども高子さんの、おしぼりを淡々と丸める姿や新人みね子へのてきぱきした指導ぶりからはタイプCのように思えます。仕事において何をどうやるべきか、がしっかり頭に入っていてそれを滞りなく処理できる高子もタイプCでしょう。

ここで「ひよっこ」の登場人物をRIASECで整理してみます。

―タイプR(現実的):モノづくり系の仕事。「ヒト」よりも「モノ」への興味が強く、より良いモノを作る、或いは機械や道具を自在に使いこなすことに喜びを感じる人。

 タイプRの登場人物はとても多くいます。鈴ふり亭の料理人、省吾、元治、前田秀俊。向島電気の製造工員、みね子、時子、豊子、澄子、幸子。三男の実家のりんご農家、母親の角谷きよ、父親の政雄、長男の太郎。みね子の実家は稲作農家で、祖父の谷田部茂、父の実(東京での同じRタイプの建設業)、母の美代子。時子の実家も酪農兼業農家で助川正二、妻の君子、長男の豊作。バスの運転手。つまり前半の登場人物の殆どがタイプRでした。

―タイプI(研究的):知識や情報を大量に集めて法則性を見つけ出したり、実験でそれを証明したり、或いは新しい技術を考え出すことが好きな人。

 「ひよっこ」の登場人物としては慶応大学の学部生、島谷純一郎位かと思いますが、物語の後半では父の期待をになって後継ぎの経営者(タイプE)になってしまいました。180度反対の仕事なので頑張って欲しいものです。

―タイプA(芸術的):自分の感性を武器に様々な表現分野で仕事をする人達。

 タイプAの登場人物は女優の川田世津子、漫画家の坪内裕二と新田啓輔。それから農家ではあるけれど、タイプ的にはタイプAを思わせるみね子の伯父さん小祝宗男。そして実は全ての俳優さんが演じるドラマということで登場者全員がタイプAです。さらに脚本家の岡田惠和氏、音楽担当の宮川彬良氏、桑田佳祐氏なども。

―タイプS(社会的):「モノ」よりも「ヒト」への興味が強く、人に働きかけることが好きな人。悪く言えばおせっかい、よく言えば気働きができる人。

 タイプSの登場人物はヒロインのみね子(特にホール係となって人への関心が強くなり一番成長したと感じます)。乙女寮の舎監、愛子。米屋の娘、安部さおり、警察官の綿引正義。みね子の担任の田神先生、体育の木脇先生、化学の藤井先生、バスの車掌の益子次郎。みね子はタイプRの農家出身ですが、成長するにつれてタイプSへ変わっていきました。血液型とは違ってRIASECのタイプは経験によって別のタイプへ移っていくこともあります。

―タイプE(企業的):事業を立ち上げ、リーダーシップを取って経営することに関心が強い人。人に使われるよりも一国一城の主でいたい人。チェーン店の店長ではフォランチャイズのオーナーは該当しますが本社から出向する店長はやらされ感があるとタイプEから遠ざかります。

 タイプEの登場人物はバー「月時計」の店主の竹内邦子、柏木堂の柏木一郎、福翠楼の福田五郎と安江、米屋の安部善三それに島谷純一郎の父親で製薬会社の社長、島谷赳夫、石鹸工場の社長、女性だけの会社を目指している兼平豊子です。

―タイプC(慣習的):先ほど上に述べた通りです。

59. 飛び込め! 【就活おみくじ】

スライド59

 バンジージャンプをしたことがありますか?バラエティ番組でよく見かけますが出演者はたいてい顔を引きつらせています。安全だからといわれてもゴムのひも一本で大丈夫かと不安になります。下を覗けばやっぱり怖い。もしこれが増水した川に飛び込む状況だったら、本当に命を落としかねません。でもアクション映画では絶体絶命となった主人公が飛び降りるシーンは結構あります。決死の覚悟で飛び込んで濁流に流され運よく川岸にたどり着く・・・という展開。 
 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」は誰の言葉なのかは諸説あります。その解釈は「命を危険にさらす覚悟で思い切った行動をすれば窮地を切り抜けられる」とか「危機に陥ってもがけばもがくほど溺れやすくなるから、流れに身を任せてしまいなさい、そうすれば体が浮いて浅瀬に運ばれて助かることもある」などが一般的です。

 仕事に就いてみると意外な苦労、苦手な作業が出てきて嫌になってしまう、というのは誰にでもあることです。その時あなたはどうしますか?この仕事に就く前にどう思っていたかを思い出してください。「よし、頑張るぞ!」と思ったのでは?それとも「やった、ラッキー!」でしたか?望ましい心構えは「これからどんなことが待ち受けているかはわからない、でも何があってもやり抜こう、自分で選んだ仕事なのだから」という「覚悟」を持つことです。
 大事なものを失うかもしれない、ひどく辛い経験をするかも、・・・でもその先には、修羅場をくぐり抜けた人にしかたどり着けない別世界がきっと待っています。難しい局面に際して逃げ腰でことにあたっても解決には近づけません。心の中で「だめだ、難しい」、「手に負えない」、「同じことの繰り返しだ」と考えてしまうと、その思いに暗示をかけられてしまいます。結果はわからずとも全力を尽くす、それが「身を捨てる」ことです。幸運を祈っています。 

22 ひよっこのキャリア&ライフ 第二十二週 ツイッギーを探せ!

 キャリアカウンセラーの観点でNHKの朝ドラ「ひよっこ」についてブログを書いています。先週は時子とさおりのバトル、早苗の不可解な行動や富さんの胸騒ぎなど意中の男を巡っての前兆やけじめがありました。「働くこと」に焦点を当てている私は今週もまたRIASEC(リアセック)分類について続きを書きます。五番目のタイプE(Enterprising:企業的領域)についてです。

先週のあらすじはこちら。
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/22/

 タイプEの職業の代表格は「社長」や「店長」です。会社の規模に関係なく組織リーダーとして会社や店舗を経営する役割です。スポーツの監督や営業部長などもタイプEに含まれます。RIASECを一つの会社と考えると、Iタイプが商品開発担当、Rタイプが製造担当、Aタイプが広告宣伝、Sタイプが販売でEタイプが経営者、そしてC(Conventional:
慣習的領域)タイプが事務職となり、6タイプの人材が揃ってこそ会社が成り立つことがわかります。6つの職業タイプが補完的に活動することで経済競争の中で生存できるということです。

 「ひよっこ」の登場人物でEタイプの代表に上げたいのは鈴ふり亭の女主人、鈴子です。戦災で父が作った店だけでなく夫も失います。それを大変な苦労をしてお店の再建をはたします。しかしその後も店を支えていた息子の嫁が若くして病死、孫の由香が家出という不幸に見舞われ、傷だらけの人生です。経営者は無理解な社員から誤解や逆恨みを受けることもありますが、そうしたストレスにも耐える前向きなマインドを鈴子は持っています。そこからにじみ出る安定感、信頼感が従業員達の尊敬を集めます。自分の責任でみね子の採用を決定し、時に適切なアドバイスをする鈴子は「理想の上司」とも言えるでしょう。

 少し脱線します。4年前の朝ドラ「あまちゃん」ご覧になった方はお気づきでしょうが、鈴子役の宮本信子さんは、「あまちゃん」では主人公アキの祖母役、ナツでした。ナツはマルチ経営者で、海女クラブの会長で喫茶店とスナックの経営者でもあり、さらにウニ丼の製造者でした。つまり「あまちゃん」でもタイプE、経営者でした。以前も触れましたがここにもドラマ「ひよっこ」の「あまちゃん」へのオマージュを感じます。

 「ひよっこ」で鈴子以外のEタイプを挙げると、バー「月時計」の店主の竹内邦子、柏木堂の柏木一郎、福翠楼の福田五郎(こちらはむしろおかみさんの安江の方がEタイプっぽい気がしますが)、それに島谷純一郎の父親で製薬会社の社長、島谷赳夫などです。純一郎は父の後を継いだようですがもともとI(研究者)タイプなので、会社の将来が気になります。なぜならRIASECの六角形の配置で見るとIタイプとEタイプは真逆(180度)の位置にあるからです。純一郎は父親の意向で本来不向きなEタイプに就きました。そのためでしょうか秀が長崎に行って再会したシーンでも残念ながら「社長のオーラ」が見えませんでした。

 もう一人タイプEとして加えたいのが兼平豊子です。NHKの「ひよっこ」サイトによれば「簿記、そろばん、速記の資格を取り、税理士、通訳の資格取得も目指している。将来の夢は女性だけの会社を経営すること。」とあります。もし豊子のスピンオフドラマがあればきっとタイトルは「70年代の女と靴下は強い、キャリアウーマンから女性社長へ!」でしょう。豊子がクイズ番組で優勝した時、カメラに向かって「澄子、ハワイいぐぞー!」と叫んでいたのもタイプE的なリーダーシップを発揮しているからでしょう。

プロフィール
ようこそいらっしゃいました。 キャリアカウンセラーのマニーです。 このサイトでは主に「働くこと」について色々な観点から考えたいと思います。ご意見お待ちしています。

マニー

Author:マニー
今西穂高
埼玉県在住

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