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5. 受け入れる 【去私対座】

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 キャリアカウンセラーに期待されている役割は何でしょうか?第一には相談者を支援して転職や再就職をできるだけ速やかに実現することでしょう。仕事探しは自分だけで行う事もできます。では何故キャリアカウンセラーという職業が成り立つのでしょうか?友人や親やパートナーと相談して進路を決めたっていいはずです。実際、就職希望の高校生は未成年ということもあり親や学校の先生と相談します。でも親も先生も(特に親は)実はそれほど実用的な就活の知識は持っていません。どちらかと言えば大きい会社の方が良いとか有名な会社の方が良いなどと誰でも思いつきそうな事しか言わないでしょう。或いは物分かり良く「自分の好きかようにすればいい」などと言うかもしれません。それでも子供が業界を絞り込んだ辺りで「大丈夫なの、その業界?」などと心配し始めます。親は幾つになっても我が子の行く末が気になって仕方がないのです。極端な話、「そんな会社では結婚相手に恵まれないのでは」「退職金が出ないなら定年後に困窮する」位先の事を心配します。客観的に我が子を見ていられる親はごくわずかでしょう。
 一方キャリアカウンセラーは日々多くの方の就活支援をしていますから豊富な知識と経験を持っています。客観的な意見を言える就活のプロです。そのため時には相談者の希望的推測をデータで冷静に否定することもあります。勿論相談のスタイルはカウンセラーの個性や経験により百人百様です。一般的にはより多く相談を受けてきたカウンセラーの方が実績を積んでいるので自信があり、助言にも説得力があります。

 ここからは自戒を込めて書きますがベテランカウンセラーは自分が支援すればどんな人でもすぐに就職させられると思うかもしれません。けれども中には様々な支援にもかかわらずなかなか採用にいたらない相談者もいます。支援する側もつい焦って「この年齢で正社員狙いは無理」とか「男性は事務職に応募しても採用されない」などつい相談者の気持ちを逆なでするような発言をしてしまいます。(事実だとしても、伝え方、言葉の選び方によって相手が受け入れやすいかどうかが大きく変わってきます)
 そういった相談者が実は家庭問題に悩まされていたり、ご自身の心的な、或いは肉体的な病気を抱えたりしていることもあります。(相談者が全ての個人的問題を正直に開示してくれるとは限りません)或いは希望条件が相当高いのに目標を引き下げるように助言しても聞き入れてもらえない事もあります。有名な会社や官公庁・非営利団体(仕事が楽そうと言う印象を持ちやすい)ばかり応募する方、10年のブランクがあるのにその職種にこだわって応募し続ける方などこだわりがとても強い方はループ状態に陥ってそこから抜け出すことができなくなります。
 プロのキャリアカウンセラーであっても相談者の性格を変えたりや能力をアップすることはできませんから、行き詰まることもあります。でもそれが現実であってドラマや小説のように最後はハッピーエンドに必ずなるとは限りません。そういう時は、ありのままの事実を受け入れるしかありません。科学者が実験に失敗してそれはそれで受け入れるというのと似ています。でもそこからなんらかの教訓を得ることはできるでしょう。
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ようこそいらっしゃいました。 キャリアカウンセラーのマニーです。 このサイトでは主に「働くこと」について色々な観点から考えたいと思います。ご意見お待ちしています。

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Author:マニー
今西穂高
埼玉県在住

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