30. いつ始まるのか?【就活おみくじ】

3月に卒業して4月に社会人になる。日本では当たり前です。一方で卒業後数か月も世界を旅する欧米の若者がいます。就職前にそんな自由が許されるのは羨ましい気がします。日本では採用側もされる側も生存競争が厳しい。「遊んでいる」と見なされるのが怖い。そして入社したらしたで「なかなか学生気分が抜けないね」などと言われることも。学生時代の夜型の生活が変えられず朝起きられない人は少なくないでしょう。授業をサボった人も、会社では遅刻しないのは当たり前。始業時間を守れない人は会社が決めた他のルールも守れないはずと見なされます。古い生活パターンを捨てなくてはならない時が来ます。
新しい状況に適用するためには以前大事にしていた何かを手放す必要があります。米国のコンサルタントで大学の講師も務めたウィリアム・ブリッジズはトランジション(転機)について、「何かの終り」 → 「ニュートラル(中間)」 → 「何かの始まり」、の順序で状況が変わってゆく、と述べています。「始まりがまずある」のではなく、「終りがまずある」。人生はずっと続くのだから、新しい始まりの前に古いことの終りがある。両手に古いものを抱えていたら新しいものつかむことはできない。古いことにこだわりを持つ限り新しい始まりはやってこない。キャリアにも断捨離が必要です。
スポンサーサイト