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ひよっこのキャリア&ライフ 第一週 お父ちゃんが帰ってくる

 NHKの朝ドラ「ひよっこ」が始まりました。以前「あまちゃん」についてキャリアカウンセラーの観点でブログを書きましたが、同様の試みをしてみたいと思います。
 今週のあらすじはこちら。
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/01/

 今週は茨木の農村が主な舞台でした。時代設定は1964年。日本の高度成長期ですね。みね子の父親の実は東京で建設工事の仕事をしています。当時収入の少ない地方では東京へ「出稼ぎ」に出るのが家族の生活を支えるための効率よい働き方でした。地方に残ったじいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの3人が農業を続ける「三ちゃん農業」という言葉もその当時に作られたものでした。
 建設工事は肉体労働が主役のため、農業で鍛えた男達の手っ取り早い収入源となりました。建設は完成してしまうと仕事がなくなってしまう点で必ずしも安定的ではないのですがオリンピック開催、首都高建設、霞が関ビルに始まる高層ビル建設ラッシュなど公共投資が盛んで終わりのない発展が続くように皆が思っていました。こうした中で大手の建設会社、いわゆるゼネコンが中小の会社に発注する仕組みが作られたようです。

 当時の労働時間は今よりも長く、ホワイトカラーでも月曜から土曜日の午前中まで働くのが普通でした。出稼ぎは特に農業の閑散期である秋から冬にかけて都会で肉体労働を請け負うので今でいう契約社員の扱いです。現在では建設系の求人も正社員として出しているものが多く、その職務も細分化されています。基礎工事、コンクリート型枠、足場構築、内装、水回り、電気系配線など様々な会社がその専門部分を請け負います。専門分化することによって品質や効率は向上しますが、逆のリスクも出てきます。仕事が減ってくると採算が取りにくくなるのです。生物は環境適応により特殊な生態系を作りますが、環境が激変すると絶滅してしまう。それと似ているかもしれません。
 それでも仕事があり、収入を得ることで家計は安定するので、家族のためよりよい生活を求める以上、出稼ぎは一家を支える夫や父親としての大切な役割でした。ドラマの中で実がみね子に大人の話をしよう、と言って囲炉裏端に呼びます。「主な収入は米だ。(中略)年間およそ十万円。(中略)じいちゃんが山仕事や炭焼きをして年間三万円。美代子の洋裁の内職が月に千円。出稼ぎで月二万円。」つまり出稼ぎを一年中すれば年二十四万円で農業よりもはるかに多い収入になります。人は誰でも同じ働くならより多くの収入が得られる場所を求めて移動します。今の日本に外国人の労働者が数多く入ってくるのも全く同じ理由です。
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ようこそいらっしゃいました。 キャリアカウンセラーのマニーです。 このサイトでは主に「働くこと」について色々な観点から考えたいと思います。ご意見お待ちしています。

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今西穂高
埼玉県在住

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